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武藤君のほうが、役者が一枚も二枚も上でした

2月19日(木) マドライ 午後5時

ガンジー記念館から出ると、しつこい人力車(リキシャー)にまとわりつかれた。

トクトクが出始める前はこればかりで、今も東南アジアのどこかの国では移動の主役。

見逃した王宮でも見ようかと、リキシャー料金150ルピーで了解して乗った。

初めて乗ったが、後ろから観察すると、リキシャーの仕事はかなりつらい。

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ほとんど中腰でペダルを踏み、道路がガタガタのインドの通りでは

少しのへこみもハンドルを切って回避する。

サイドミラーは付いていないので、衝突回避は後ろから来る車にお任せだ。

前を歩く人には「のけて、のけて」と大声で知らせる。

後ろから来る自転車はスイスイとリキシャーを追い越していく。

サドルに腰掛けるのは下り坂のみ。

少しの上りも、この通り。

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リキシャーの運転手、こぎ出して15分もすると、汗だくだ。

長いスカートをまくしあげて、ショートに。額の汗を手ぬぐいで拭く。

少し可哀そうになって、サトウキビジュースを一緒に飲もうと、リキシャーを停めた。

名前を聞いた。「ムト$%*ウ▼¥#」、武藤君に決めた。

子供が3人いて30歳ということも分かった。



待て、待て武藤君。このサトウキビジュース、いつも飲んでいるのと色が違う。

DSC02231.jpg

屋台の人は英語が分からないので、武藤君に聞いた。

「なんで色が違うの?」、武藤君、英語で説明できなかったのか、

屋台のおっさんに何か現地語で話した。

現物を見せてもらうのが一番。生姜入りのサトウキビジュースでした。

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少し辛みがきいたサトウキビジュースを飲んで一休み。


走り始めてしばらく行くと、武藤君、リキシャーを停め、

「ここはバナナの専門市場だから、ここから入ってぐるっと1周してきなさい。

僕はここで待ってるから。Waiting No Charge!」

なにやらガイド風になってきた。

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武藤君、「パレス、パレス」 どう見ても教会にしか見えないが、その奥に王宮があるのか?

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ここで降ろしてもらい、約束の150ルピーを100ルピー紙幣と50ルピー紙幣で払う。

武藤君「Waiting No Charge !」、とあくまで次の乗車をねらって粘るが、

最後は諦めて紙幣2枚を受け取った。

DSC02245.jpg

教会に入り、奥に進む。学校があり、さらに行くと教会の事務所があったので、

「パレスはどこにありますか?」、「パレスはここを出て、左へ行き、

さらに右に曲がった先500mくらいのところにあります」

武藤君が言った「パレス、パレス」は何だったんだ?

教会を出たら、「Waiting No Charge 」の武藤君が待ちかまえていた。

DSC02241.jpg


「 This is not the Palcae !」、「おけさ、おけさ Go to Palace 」、ガイドのつもりか? 

じゃあ、王宮までは当然No Charge。

リキシャーに乗り込んで王宮まで行く。王宮は6時30分からのオープンだった。

今は5時30分。武藤君、このオープン時間も知っていたんじゃないか?

「ここで歩いて帰る」、と言ったら、「ガイドもできるから、池へ行こう」と粘る。

ガイドブックに載っていたので知ってはいたが、行く気はなかった。

だが、武藤君に言われると、行ってみようかという気になったしまった。


30分走って、マーリーアンマン池に着いた。

中央にパビリオンがあり、周りを囲む池に水が満たされている。

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「この周囲を歩いてきなさい。僕はここで待ってるから」

ハイハイ、もう武藤君の言いなりだ。

DSC02247.jpg



30分ほど歩いて戻る、6時30分。遅いので、このままリキシャーに乗ってホテルに帰ろう。

「王宮からここまで、そしてホテルまで行って、いくら?」、「あんたの言うチャージで良いよ」

「150ルピー」、少し安いかなとは思ったが、トクトクなら十分な金額だと思う。


だが人力車なのだ。同じ距離を走るにしても、その労働対価はトクトクよりはるかに高い。

浅草で2キロをタクシーに乗れば、ワンメーターの料金、

いなせなあんちゃんの人力車に乗れば、その数倍はするはずだ。



武藤君、不満なようだが納得して走り出す。またフーフー言いながらホテルに着いた。

武藤君、封筒を出して、「今日撮った写真をここに送ってほしい」

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「おけさ、おけさ」、とRay次郎。上下が逆転してる。

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100ルピー紙幣を2枚出して支払う。「さっき払った50ルピー紙幣でおつりちょうだい」

すると武藤君、今度は写真を取り出した。

DSC02243.jpg

男先生の隣、3人並んでいるのが武藤君の子供たち。



武藤君、

物乞いのような仕草で右手をつまんで、なんども口元へもっていく。

泣き落としにかけようとする魂胆は見え見えだが、

サトウキビジュースをおごってやったときから、彼には勝負が見えていたようだ。

“この甘ちゃんは最後におれる”

その通りでした。

武藤君のほうが、役者が一枚も二枚も上でした。

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No title

楽しいやりとりですね。それも旅のご褒美でしょうか。
 京都にきてます。午後、おかみさんに再会しました。
 少し小さくなり、耳は遠いようですが歯切れの良い話しぶりは、ビールを傾けおかみさんのお話を神妙に聞いた学生時代を瞬時におもいおこさせました。
 お別れするときは、玄関でしっかり手を握りぐっときました。
 何時までも元気でと2年前に亡くなったおふくろのことを考えていました。
 茂のことも何回も話に出てきて、ちーちゃんの家を後にしました。
 つれあいが、茂のブログをみていい顔しているとほめよりました。
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Author:Ray次郎
越後生まれのRay次郎。
リタイヤを機に
あれこれと始めた
後半人生の旅の記録

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